mono

好きな「モノ」に囲まれて暮らす

たった1℃で珈琲の味と香りが変わる?「自宅でバリスタ」を叶える理想のケトル

ビタントニオ温調ドリップケトル「アクティ」

出典:Vitantonio

 

『ELECTRIC DRIP KETTLE "ACTY" 温調ドリップケトル "アクティ" - Vitantonio ビタントニオ』

注ぐ姿も美しく。ノズルとハンドルの絶妙なバランスはもちろん、ケトルを持つ手と添える手の見え方までもデザインの一部として考え尽くされた逸品。 

 

  • バリスタ機能で設定温度キープ
  • 50℃から1℃単位で温度設定可
  • 天然木ハンドルと細口ノズル
  • 蒸気が出ないフラットなフタ
  • 置き場所をとる

 

★総合評価:4.5/5.0

デザイン 
機能 
価格 

 

 

20年近く使ったポットを買い替え

 

(「導入や比較はいいから、製品紹介を見たい」という方はこちら➡︎製品紹介

 

2000年製の象印マイコン電動給湯ポット。

3Lの大容量で3種類の温度設定可、節約タイマー付でだいぶ重宝した。

特に「コードレス給湯」が便利で、コードをコンセントに挿さなくても電池で給湯ができるため、こたつの上に置いて使ったり、まだ少し肌寒い時期の花見に持って行って温かい飲み物を作るのにも活躍。

 

コードレス給湯が故障してからもそれ以外の機能に問題がないので、特に買い替える必要もないと思っていた。

 

電気ポットは、常時お湯が沸いている状態をキープし、いつでもワンタッチで注げるのがいいところ。

が、そんなに常にお湯が必要なわけでもなく、はっきり言って、3Lの大容量がゆえお湯を捨てたりする際も大きすぎて扱いづらいと感じていた。

 

どうやら、最近の傾向は「必要な時に必要な分だけ」早くお湯を沸かせる電気ケトルが人気なようだ。

 

うむ。買い替え時かな。

 

候補に挙がったもの

 

思いのほかたくさん種類があり、いろいろと比較検討しないと気が済まない性格なので、決めるのには結構日数を要した。笑

 

候補に挙がったのは5点。

 

(※2019年6月時点で発売されていたものについて書いているが、写真は2020年5月現在のサイトより引用しているため、デザイン等が当時とは異なる可能性あり。)

 

ティファール

 

まずは「あっという間にすぐに沸く♪」でお馴染みの王道ティファール。

なかでも温度設定ができる、『アプレシア エージー・プラス コントロール 0.8L』

アプレシア エージー・プラス コントロール オニキスブラック 0.8L | ティファール【公式】

ティファール アプレシア エージー・プラス コントロール 0.8L

 

出典:T-fal

 

温度設定もできるし、あの有名なティファールだから間違いはないだろうと思ったが、やはりデザインがいまいちスマートじゃない…。

注ぐ量の調節も難しそうだ。

素材がほぼプラスチックというのも、臭いや耐久性の面で気になった。

 

何よりレビューで複数みかけた「電源を入れていないのに沸き始め、切っても沸騰し続ける」という、まるで怪奇現象のような不具合はさすがに許容できず…却下。

 

2020年5月現在では、温度コントロールタイプで『ジャスティン プラス コントロール 1.2L』も出ているようだ。

(アプレシアよりちょっとだけスマートかな。笑)

ジャスティン プラス コントロール ブラック 1.2L | ティファール【公式】

 

ちなみに、フライパンは「取っ手のとれる♪」ティファールを愛用。

 

ラッセルホブス

 

次に、ラッセルホブス。

カフェケトル7408JP(0.8L)』

Russell Hobbs Cafe Kettle | Russell Hobbs - ラッセルホブス -

カフェケトル7408JP(0.8L)

出典:Russell Hobbs

 

1.0Lと1.2Lのサイズ違いもあり

お洒落なブロガーさんのお洒落なキッチンカウンターには、結構な確率で(?)このケトルが置かれているので、形から入る私はこのケトルがある自分のキッチンを想像して、「悪くない」なんてニヤケていた。

 

が、見るからに熱くなりそうな表面は、やはりヤケドしそうになるほどらしい。

置き場所にゆとりがある広いキッチンならいいけど…。

温度設定もできないし…泣く泣く却下。

 

ちなみに、コーヒーメーカーはラッセルホブス 。

 

デロンギ

 

次に、コーヒーメーカーが人気でデザインにも定評のあるデロンギ。

デロンギ アイコナ 温度設定機能付き電気カフェケトル』

温度設定機能付き電気カフェケトル KBOE1230J-W/GYの製品情報 | デロンギ・キッチン公式サイト | De'Longhi

デロンギ アイコナ 温度設定機能付き電気カフェケトル

出典:De'Longhi

 

温度設定もでき、容量は1.0L。

水量が外側から確認できるのは高ポイント。

 

アンティークなデザインも良いと思うのだが…残念ながら私の好みとは少し違った。

温度設定はできるものの、ボタンの隙間には液体や汚れが入る構造で液晶表示もなく…却下。

 

デロンギ製品は、まだない。

 

バルミューダ

 

次に、前回紹介したトースターでも有名なバルミューダ。

BALMUDA The Pot』

概要 | BALMUDA The Pot | バルミューダ

BALMUDA The Pot

出典:BALMUDA

 

トースターのデザインが気に入っていて、同じマットな質感とくれば、ほぼこれに決定だと思われた。

ハンドルの最下部にある電源ボタンのネオン管の灯りも、私の心を掴んだ。

 

が、実物を見てみると…思ったより安っぽく見える?

容量も0.6Lしかなく、保温機能もない、もちろん温度設定もできない…。

というわけで、まさかの却下。

 

検討時点ではまだ発売延期中だった「クローム」がもしその時出ていたら、あらゆるマイナス面に目をつぶり、即決していたかもしれない。笑

それほど私の好みにどんぴしゃだ。

 

スターバックス リザーブ限定モデルが手に入るなら今でも欲しいが、さすがに高額転売されているものを買う気にはなれない。

 

BALMUDA The Potクローム

出典:BALMUDA

 

ベストなケトルはこれだ!

 

というわけで、満を持して登場☆

わがままな私の要望をすべて叶えてくれたのは…

 

ビタントニオ

 

元トップバリスタ(BLUE BOTTLE COFFEE JAPAN初代リードバリスタ)監修

『ビタントニオ 温調ドリップケトル "アクティ”VEK-10-K』

ELECTRIC DRIP KETTLE "ACTY" 温調ドリップケトル "アクティ” - Vitantonio ビタントニオ

ビタントニオの「温調ドリップケトル "アクティ”VEK-10-K」

出典:Vitantonio

 

過去の記事で紹介してきたモノはだいぶかいつまんでいるが、今回はポイントごとに余すところなくご紹介。

 

私なりの評価を星★でつけている。

★普通
★★良い
★★★最高

 

スペック

 

<定格容量>★★

:約800ml

 

<質量>★★

本体のみ:約0.6kg

電源プレート含む:約1.1kg

 

<外形寸法>★

本体のみ:約W300×D140×H164mm

電源プレート設置時:約W300×D202×H195mm

 

<コード長>★

:約1.2m

電源プレート裏面部分にコードを巻いて長さ調節可。

 

デザイン

 

素材★★

におい移りが少ないステンレス製。(下図❶)
コーティングされたマットなブラック

表面は、熱くはなるがヤケドするほどではない。
特にハンドルに近い部分は熱が伝わりにくい素材を使用。(下図❺)

 

ビタントニオ「温調ドリップケトル "アクティ”VEK-10-K」

 

出典:Vitantonio

 

ハンドル★★★

見た目も質感も手に馴染む天然木
ハンドルの上部分に親指を添えられ(上図❸)、人差し指の部分はくぼみがあり握りやすく(上図❹)、手に負担がかかりにくい

ノズルとの絶妙なバランスがとれたハンドルの角度は、持ちやすく注ぎやすいだけでなく、本体との間隔が狭い他のケトルと比べて安全性も一目瞭然。

 

フタ★★

フラットで、蒸気口がない側には手を添えられる
もちろん手を添えなくても落ちることはない。
側面を複数の指で持てるので、着脱しやすく注水も楽。

構造により、蒸気はほとんど出ない

 

ビタントニオ「温調ドリップケトル "アクティ”VEK-10-K」

出典:Vitantonio 

ノズル★★

狙った場所にピンポイントで思い通りの湯量を注げる、ハンドドリップに最適な細口ノズル
注ぐのを止めた時の切れが良く注ぎ口からもお湯が垂れない

ノズルの根元の穴も内部のいちばん低いところにあり、お湯が残らない。
(ケトルによっては穴が少し上にあるために、注ぎ口からはお湯をすべて出しきれず残ってしまうものもあるようだ。)

個人的には、コーヒーメーカーの高くて狭い部分への給水や観葉植物への水やりなどにも重宝。

 

操作パネル★★★

見やすいディスプレイで、現在の温度と設定温度を交互に表示。
操作ボタンは電源ONで点灯、OFFで消灯。

フラットなボタンで拭きやすい。

 

ビタントニオ「温調ドリップケトル "アクティ”VEK-10-K」操作パネル

出典:Vitantonio

機能

 

温度設定★★★

f:id:otsum:20200509134117p:plain

他のケトルが決められた段階的な温度設定しかできないのに対し、50℃〜100℃まで1℃刻みで設定可
設定しなければ自動的に沸騰モードに。

メモリー機能で前回の設定温度を自動的に記憶

 

保温機能★

f:id:otsum:20200509134542p:plain

設定温度になったら30分保温後、自動で電源OFF。
(96℃以上に設定した場合は96℃で保温。)

保温中、ケトルを電源プレートから外すと自動で電源OFF
(バリスタ機能を使用していない時。)

 

バリスタ機能★★★

f:id:otsum:20200509134827p:plain

他のケトルにはない独自のバリスタ機能。

ケトルを電源プレートに戻すと、設定温度に再加熱・保温するので、変わらない温度でハンドドリップできる
(最後にケトルを電源プレートに戻した時からさらに30分保温。)

 

空焚き防止機能★

ケトルが空の状態で加熱すると、自動で電源OFF

 

ブザー機能★

設定温度になるとブザーでお知らせ(ピーピー)
ケトルが電源プレートから離れるとブザーでお知らせ(ピーピーピー)
(バリスタ機能使用中は鳴らない。)

ボタン操作音(ピッ)とブザーを消音にできる

 

あえてマイナス面を挙げると…

 

ノズルとハンドルで横幅を、電源プレートで奥行をとる。
➡︎ノズルとハンドルの絶妙なバランスとパネルの操作性を考えれば、むしろ長所。

 

水量のMAXメモリが内部のハンドル側にあり、若干見にくい。
➡︎満水まで入れて沸かすことがほぼないので、そんなに見ない。

 

ブザー音が大きい。消音にもできるが音量調節は不可。
➡︎私は、朝の支度でバタバタしている時などでもわかりやすくていいと思う。

 

注ぎ口の塗装が少しはげた。
➡︎注ぎ口をコーヒーメーカーの給水口に付けて注いだ私が悪い。
夫に指摘されてからは、注ぎ口の下に指を添えて給水している。

 

 ※なお、一部製品に不具合があり交換対応を行っているそうなので、お持ちの方は対象製品か確認されることをお勧めする。

 

詳細はメーカーHP参照⬇︎

ビタントニオ・温調ドリップケトル VEK-10ーKの一部ロットにおける自主回収・製品交換のお知らせ - Vitantonio ビタントニオ

 

一応価格.comの順位もチェック

 

(2020年5月8日22:00時点)

 

え?29位??

なぜだ…

 

他のケトルより価格は高めか。

このデザインと機能なら妥当、いやむしろ安すぎるぐらいだと思う。

(言い過ぎか。笑)

 

ここまで絶賛してきた「モノ」があまり人気がないとなると若干へこむが、この記事を書いたことによって順位が少しでも上がれば嬉しい。

 

バルミューダのトースターとビタントニオのケトルと象印のIH炊飯ジャー

マットブラックトリオ

 

というわけで、「象印の炊飯ジャー」、「バルミューダのトースター」に続き今回の「ビタントニオのケトル」で、マットブラックトリオがすべて紹介できた。

マットブラック好きにはぜひセットでお勧めしたい。笑

 

次回は、コーヒーやお茶のお供を自宅で作れる「ビタントニオのワッフル&ホットサンドベーカー」をご紹介。

 

mono.otsum.com

 

ご質問等あれば、私が答えられる範囲でご返答します。

コメントよりお気軽にどうぞ☆

 

★今回ご紹介したmono★